B級スポット
ピラミッド温泉に行ってみた
これでも一応日本全国行ったことのない都道府県は無いというくらいの旅行はしている小生であるが、旅行好きのご多分に漏れず温泉も好きなのである。そんな中、栃木に『自遊人』の温泉図鑑にはまず出てこない(と思う)温泉があるので行ってみることにした。
その名を「ピラミッド温泉」と言い、新しい椎名林檎のアルバムかと思うくらいの組合せである。
場所は栃木・那須の近くにあり、詳しくは適当にググっていただきたい。
外観は見事にピラミッドそのものである。門柱の部分にはかつてあの有名なねずみのキャラクターの像もあったらしいが今は撤去されている。

ピラミッド、美術館、温泉、バーベキュー、釣り堀のコラボが織りなす総合アミューズメントスポット!

このコンテナの裏はコインランドリーになっており旅人にもやさしい。

駐車場からの全景。おそらく経営者の自宅であろうフツーの民家も金色に塗られている。

庭には鶏小屋がある。クジャクもいたがあまり元気はなさそうだった。

入り口にはスフィンクスが2体配置され、ピラミッドに侵入しようとする者になぞなぞを出してくる。「朝は4本足、昼は2本足、夜は3本足。これは何か」というので「下ネタじゃねえかよ!」と返すと、彼はすごすごと退散し海に身を投げた。もしくはそんな夢を見た。とにかく鳥の糞を洗ってあげてほしくはある。

この手のスポットにはなぜか高確率で配置されるカラフル電球がここにも。物悲しいだけなので、どんどんやってほしい。

中に入って受付に料金を払い入場すると、なにやらゴー☆ジャスな空間が広がっている。

お土産コーナーには日本直販の愛犬ロボ「てつ」を彷彿とさせる犬(電池別売り)。

勿論パワーがいただけるようなアクセサリー類も充実。

ファラオ的なやつも見守る中、

ちょっと前人混みの中頑張って上野で見た阿修羅もなぜかピラミッドにてお出迎え。

ところでお土産コーナーで一番気になったのはこのパワーカード。カードを水に入れたり貼ったりするとあらゆる事態が好転するとの説明書き。ピラミッドだからPというのはカツオのシャツにKと書いてあるくらい安直ではあるが、そのくらいシンプルに考えたほうが何かとうまくいくのだろう。頭カラッポのほうが夢詰め込めると言われているし。
ちなみにカードは紙をパウチ(ラミネート)加工したような感じ。

奥に進むとピラミッドパワーに満ちたゲームコーナーがある。勿論ピラミッドパワーに満ちたメタルスラッグも配置済み(しかしメタルスラッグはほんとどこにでもあるな…)。屋根が斜面なのもピラミッド故に。

ピラミッド温泉がもっとも信用できる報道機関・東京スポーツに紹介されたときの記事のコピーが貼ってあった。日付を残したかった意図はあるのだろうが、故・飯島愛の記事まで一緒に貼り出す格好となっており、サイバーエージェント藤田社長もまさかこんなところで自分のことが書かれた記事が貼り出され続けているとは思ってもいないだろう。

パワースペースは有料のため立ち入り禁止であった。当然そこまで金を出せないので、取材した別のブログとかデイリーポータルとか見てください。

パワースペースの近くには「地球遺産」への入り口が。地球の記憶にアクセスしてエクストリーム状態になっても困るので開けるのは遠慮しておいた。

ところで風呂は至って普通というか、むしろ良いくらいであった(場所柄、更に良い温泉が近いため敢えて選ばないというところはあるかもしれないが、全国平均的に言えば)。ピラミッド温泉と名付けた要因のひとつなのかはわからないが黄金色というか茶褐色の湯で、肌がすべすべする。掛け流しでオーバーフローしており、そのせいで子供がすっころんで狂ったように泣き叫んでいたが、温泉目当てでも充分おすすめできる。ただし露天風呂はぬるすぎて夏以外は辛いかもしれない。あと、気柱とかいちいち細かい芸もいらないと思う。

ちなみに宿泊者は浴衣が借りられるようで、全宇宙でもピラミッド柄の浴衣が着られるのはここだけだろう。多分。

ところで、こんな文句とともにある本が山積みに置いてあった。

なんと、Amazonで買うと980円もするのに、ここでは100円で買えてしまう!
※↑クリックしなくていいです。
980円で出してる奴はボッタの極みなので買わなくていいです。欲しかった是非ピラミッド温泉まで買いに来ましょう!しかもしっかり初版本ですから!

そんなわけで本を片手に帰ろうとすると、受付のじいさんが「ここに著者がいるからサインを書いてもらいなさい」と勧めてきた。奥には作者のひびこうじ先生がおられ、快くサインを書いてくださった。ぼくの名字は山田ではないけど。

ひび先生は、サインを書きながら「あと40年後に地球は滅亡するからね」と優しい口調でぼくにアドバイスをくださり、とてもさわやかな気分、なごやかな気持ちで帰路についた。

ピラミッド犬が見送ってくれる中、ほかほかの身体を冷やす小雨が気持ち良かった。是非地球が滅亡する前にはもう一度来たいものだ。

公式サイトはこっち。
※記事の内容は2010年10月時点のものです。現在とは状況が異なる場合がありますのでご了承ください。
その名を「ピラミッド温泉」と言い、新しい椎名林檎のアルバムかと思うくらいの組合せである。
場所は栃木・那須の近くにあり、詳しくは適当にググっていただきたい。
外観は見事にピラミッドそのものである。門柱の部分にはかつてあの有名なねずみのキャラクターの像もあったらしいが今は撤去されている。

ピラミッド、美術館、温泉、バーベキュー、釣り堀のコラボが織りなす総合アミューズメントスポット!

このコンテナの裏はコインランドリーになっており旅人にもやさしい。

駐車場からの全景。おそらく経営者の自宅であろうフツーの民家も金色に塗られている。

庭には鶏小屋がある。クジャクもいたがあまり元気はなさそうだった。

入り口にはスフィンクスが2体配置され、ピラミッドに侵入しようとする者になぞなぞを出してくる。「朝は4本足、昼は2本足、夜は3本足。これは何か」というので「下ネタじゃねえかよ!」と返すと、彼はすごすごと退散し海に身を投げた。もしくはそんな夢を見た。とにかく鳥の糞を洗ってあげてほしくはある。

この手のスポットにはなぜか高確率で配置されるカラフル電球がここにも。物悲しいだけなので、どんどんやってほしい。

中に入って受付に料金を払い入場すると、なにやらゴー☆ジャスな空間が広がっている。

お土産コーナーには日本直販の愛犬ロボ「てつ」を彷彿とさせる犬(電池別売り)。

勿論パワーがいただけるようなアクセサリー類も充実。

ファラオ的なやつも見守る中、

ちょっと前人混みの中頑張って上野で見た阿修羅もなぜかピラミッドにてお出迎え。

ところでお土産コーナーで一番気になったのはこのパワーカード。カードを水に入れたり貼ったりするとあらゆる事態が好転するとの説明書き。ピラミッドだからPというのはカツオのシャツにKと書いてあるくらい安直ではあるが、そのくらいシンプルに考えたほうが何かとうまくいくのだろう。頭カラッポのほうが夢詰め込めると言われているし。
ちなみにカードは紙をパウチ(ラミネート)加工したような感じ。

奥に進むとピラミッドパワーに満ちたゲームコーナーがある。勿論ピラミッドパワーに満ちたメタルスラッグも配置済み(しかしメタルスラッグはほんとどこにでもあるな…)。屋根が斜面なのもピラミッド故に。

ピラミッド温泉がもっとも信用できる報道機関・東京スポーツに紹介されたときの記事のコピーが貼ってあった。日付を残したかった意図はあるのだろうが、故・飯島愛の記事まで一緒に貼り出す格好となっており、サイバーエージェント藤田社長もまさかこんなところで自分のことが書かれた記事が貼り出され続けているとは思ってもいないだろう。

パワースペースは有料のため立ち入り禁止であった。当然そこまで金を出せないので、取材した別のブログとかデイリーポータルとか見てください。

パワースペースの近くには「地球遺産」への入り口が。地球の記憶にアクセスしてエクストリーム状態になっても困るので開けるのは遠慮しておいた。

ところで風呂は至って普通というか、むしろ良いくらいであった(場所柄、更に良い温泉が近いため敢えて選ばないというところはあるかもしれないが、全国平均的に言えば)。ピラミッド温泉と名付けた要因のひとつなのかはわからないが黄金色というか茶褐色の湯で、肌がすべすべする。掛け流しでオーバーフローしており、そのせいで子供がすっころんで狂ったように泣き叫んでいたが、温泉目当てでも充分おすすめできる。ただし露天風呂はぬるすぎて夏以外は辛いかもしれない。あと、気柱とかいちいち細かい芸もいらないと思う。

ちなみに宿泊者は浴衣が借りられるようで、全宇宙でもピラミッド柄の浴衣が着られるのはここだけだろう。多分。

ところで、こんな文句とともにある本が山積みに置いてあった。

なんと、Amazonで買うと980円もするのに、ここでは100円で買えてしまう!
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そんなわけで本を片手に帰ろうとすると、受付のじいさんが「ここに著者がいるからサインを書いてもらいなさい」と勧めてきた。奥には作者のひびこうじ先生がおられ、快くサインを書いてくださった。ぼくの名字は山田ではないけど。

ひび先生は、サインを書きながら「あと40年後に地球は滅亡するからね」と優しい口調でぼくにアドバイスをくださり、とてもさわやかな気分、なごやかな気持ちで帰路についた。

ピラミッド犬が見送ってくれる中、ほかほかの身体を冷やす小雨が気持ち良かった。是非地球が滅亡する前にはもう一度来たいものだ。

公式サイトはこっち。
※記事の内容は2010年10月時点のものです。現在とは状況が異なる場合がありますのでご了承ください。
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